レビー小体型認知症の主な症状は?ケアについて

レビー小体型認知症は、脳にレビー小体といわれる異常なたんぱく質のかたまりができる事でおこる認知症。
大脳皮質の後頭葉、頭頂葉が委縮します。
4大認知症の一つである、レビー小体型認知症の主な症状や適切なケアについて説明します。
頭頂葉の委縮について
働きとしては運動能力や知覚を司どっていますので、脱水や転倒といった症状。
後頭葉の委縮について
視力や視野を司っていますので、幻覚があらわれます。
症状としては、いないはずの小さい子供が見えたり、誰かも分からない人がコチラを見てる等。
幻視
いないはずの人が存在してるように見えてしまいます。
「壁には虫がいる」「子供が座っている」、幻視で見えるものは主に人や生き物です。
他に見間違いである錯視について、壁のシミが人の顔に見える事もあります。
パーキンソン症状
レビー小体型認知症の症状にパーキンソン病と同じような症状が現れます。
- 無表情
- 前かがみの姿勢で小刻み歩行
- 体の硬直
- 手足の震え
- 転倒
上記の症状で気をつけたいのが、転倒です。
前かがみで小刻み歩行になると姿勢をまっすぐ保てなくなり、転倒し骨折に繋がります。
レム睡眠行動障害
寝ている時に夢でみた事に対して行動します。
これはレム睡眠といわれる、脳は活動していて夢を見ている時、本来は筋肉は緊張していて動きませんが何らかの理由で筋肉の緊張がなくならいとレム睡眠行動障害がおきます。
利用者本人はベッドで寝ているのに、夢で誰かもわからない相手に襲われそうになり「やめろ!」と言ったり体を動かしたり立ち上がったりします。
ベッドからの転倒で利用者本人や周りの人のケガに繋がる可能性があるので注意が必要です。
薬剤性過敏症
レビー小体型認知症の症状として薬がききすぎたり、効果が長く残ってしまう過敏症があります。
とくに抗(向)精神薬や抗てんかん薬などに過剰に反応。
通常の服薬量でも意識障害やパーキンソン症状の悪化がおこります。
自律神経失調症の症状
低血圧や立ちくらみ、不安や抑うつ、他に便秘や不眠などの症状があらわれます。
脱水症
レビー小体型認知症は脱水症を合併しやすい傾向があり、その原因として以下が考えられます。
- のどの渇きを感じにくい
- パーキンソン症状で水分をとりたがらなくなる(飲み込む力も低下)
脱水症というと暑い夏だけでなく寒い時期も水分量が減るため注意が必要です。
体が硬直・恐怖で動けない
レビー小体型認知症の方にはせん妄があり体の内側に力が向かいます。
利用者さんには恐ろしいものが見え声が聞こえます。
「自分はこの人に殺されるかも。」
そういった、妄想があり体が硬直してしまうのです。
この時、自律神経が乱れ「動悸・胸痛・腹痛」があります。
介護者が「そんな声聞こえませんよ」「こっちに来てください」と、無理に他の場所へ連れていくことはNG。
利用者さんに恐ろしいものが見えたり声が聞こえるのは妄想になりますが、本人からは実態のあるものになります。
手のぬくもりで安心させてあげる
体が硬直してる時は何かにしがみつきたいという欲求が高まっているので、手のぬくもりで安心感に繋げてあげるのが大事。
利用者さんは妄想から実態のある痛みがあっても手のぬくもりを感じる感性は鮮明に残っています。
不安や恐怖が薄れていくと「不安だから、ここにいて」と言います。
これは介護者の顔を認識できるようになり、利用者さんは介護者の手のぬくもりが「あったかい、落ち着く」といった安心感があるからです。
誰もいないはずなのに強盗がいる
「強盗がいる…誰か助けて!」
利用者さんにはいないはずの人物等が見えています。
レビー小体型認知症の幻視は混乱期、依存期、昼夢期といったすべての時期に見られますが、それぞれの時期に見えるものが変わってきます。
最初は混乱期から始まりますが、鬼や悪魔といった怖いものに怯え、意思の疎通は困難に。
依存期は怖いものが見えていますが、利用者さんとの会話は成立します。
昼夢期は利用者さんには害のないもの(恐怖と思えないもの)動物や子供、亡くなった家族等
理解する事が大事、同じ目線で向き合う
私にもあなたと同じものが見えている、と理解してあげる事が大事です。
「そこにヘビがいるよ」と言われると、どこにもヘビなんていないよ、と否定するのは良くありません。
「本当ですね」と理解してあげましょう。
利用者さんは認知症になっても人格は残っていますので、「誰もいないじゃないですか!」と怒鳴る事をしてしまっては、お互いの信頼関係も悪くなってしまいます。
あの人に話しても信用されないし、バカにされるし介護者に対しては何も話さなくなります。
そうなってはレビー小体型認知症の方へ治療の服薬も拒否されなく上手くいきます。
薬で幻視を徐々に減らすことが大事です。


