【子供の発達障害】代表的な3つの特性とケアの仕方について

子供の発達障害には主に自閉スペクトラム症、注意欠陥多動症、学習障害の三つの種類があります。
この3つは互いに重なり合っていることが多く、子供の発達障害に伴う特性も実にさまざまです。

今回は子供の発達障害特有の代表的な3つの特性について事例とともに解説していきます。

代表的な3つの特性

  • 人との関わり方が苦手
  • 言葉の発達に遅れや偏りがある
  • 特定の物や事柄へのこだわり

<人との関わり方が苦手>

愛着や他者への興味の薄さといったイメージが強いと思いますが、関わることが大好きで距離感が近すぎるという場合もあります。

今回は次の2パターンの事例をご紹介します。

 

①笑ったり泣いたりといった感情表現がない、親に対しても愛着が薄く、愛情が伝わらず不安。

家族に対しても感情を見せないことが多く悲観的になってしまう親御さんもいらっしゃると思います。

まずはこれが特性であることを理解することが大切です。

 

例えば、小さい子供であればお父さんやお母さんに怒られた時に泣いてしまったり、逆に大人にあやしてもらった時やぎゅっとハグをされたときに自然と笑顔になると言う光景が思い浮かびます。

しかし発達障害を持つ子供は怒りや悲しみ、喜びなどの感情を表に出すことが苦手なため、このような場面でも無表情で反応が薄い場合が多いのです。

表情や態度からは理解しにくい場合もありますが、うまく感情を表現できていないだけの場合も少なくありません。

 

その子なりの喜び方や愛情の伝え方をしっかりとして理解してあげること。
そして惜しみなく愛情を表現していくことが安心感を与え、感情表現の習得にも繋がります。

また日ごろの関わりの中で、『うれしいね』『悲しいね』『楽しいね』などと言ったようにその場の状況に応じて感情の代弁をしてあげることも効果的です。

自分の今の感情を認識し、表現の仕方を取得することにもつながります。

 

②人との距離がわからず過干渉になってしまう。人との関わりが大好きなのに関わり方がわからず嫌がられることをしてしまう。

人との関わりが大好きなのに関わり方がわからずうまく関係性を気づけないと言うことで悩んでしまう子も非常に多いです。

子供同士での関わりではトラブルになってしまうこともしばしば。
それが原因で自存心が傷ついてしまうこともあります。

このような場合には、大人が仲介役として輪に入ることがオススメ。

 

近所の公園で他の子供と遭遇した場面では、遊んでいる子供たちの輪に積極的に参加します。
しかし、距離感が近く不快感を与えてしまったり、一方的に自分の好きな話を延々にして、他の子供達を驚かせてしまうことも。

また低年齢の場合には、自分のした行為に対して相手が嫌がっている反応を示しても、遊んでくれていると勘違いしエスカレートしてしまうこともあります。
そんな時、仲介役としてお互いの気持ちを代弁できる大人が入ることでコミュニケーションがスムーズに進みます。

 

いつもの学校近くで同年齢の子と出会った場面では急いでどこかへ向かっている子に対してでも『ねぇ、一緒に遊ぼう!』と相手の状況を考えず話しかけてしまうことがあります。

また、相手が別の誰かと話をしている最中でも、『ねぇねぇ聞いて!』といきなり全く別の話題で割り込んで嫌な顔をされてしまったなんてことも。
これらの状況は、急いでいるようだ、いまは話し中だな、など相手の状況を判断する事が難しく、今自分が興味を持ったこと、やりたい事への意識が先行してしまうためです。

子供同士のやりとりでは定型の子供であっても言葉足らずな部分があったりストレートな物言いになるため、トラブルになることも少なくありません。

大人が介入できる場面では、『いま急いでいるみたいだよ』『話し中だよ』など状況説明をしてあげる事で自分の関わりを振り返る機会にもなるでしょう。
こうした仲介役の大人の関わりを見ながらコミュニケーションの経験値を高めていくことができます。

<言葉の発達に遅れ、偏りがある>

なかなか言葉が増えないと言う理由で発達障害に気づく方も多いです。

発達障害によって言葉の遅れや、気持ちを伝えることに苦手さがあります。

言葉の習得はできているが会話の理解が難しいということも。

①言葉が増えない、気持ちを伝えることが苦手

言葉の遅れがあり、うまく気持ちを伝えることができない時期には絵カードを使ったやりとりがオススメです。

意思疎通ができないことで癇癪(かんしゃく)を起こしてしまうことって多いですよね。
絵カードを使うことで、子供自身も理解がしやすく、相手に伝える際にもスムーズです。

絵カードには以下の4種類があります。

  • 指示カード
  • コミュニケーションカード
  • スケジュールカード
  • 練習カード

意思疎通の場面では指示カードとコミュニケーションカードが役に立ちます。

指示カードは主に子供に指示を出す際に使用するカードです。

言葉から場所や動作を連想するよりも、『トイレに行こう』と誘うとき言葉がけと一緒にトイレのカードを見せることで、すぐにイメージができるのです。

これに対して、コミュニケーションカードは子供から他者に気持ちを伝えるためのカードです。

例えば母がした『どこに行きたい?』の質問に対して公園のカードを見せるというように質問の返答として使用します。欲しいものやしてほしい事があっても言葉で表現できない場合に非常に便利です。

言葉が増えないこと、伝わらないことを焦るのではなく、できる方法で伝わる喜びを積み重ねる関わりをしていきましょう。

 

②長い文章で言われても理解できない。抽象的な表現は理解できない。

長い文章で指示をだされても理解が難しいです。

指示を出す際には短い言葉で端的に伝えてあげることが効果的です。

また1度にいくつもの指示を出されると混乱し、一つも達成できなかったということも。
指示は『1つずつ、端的に』を心がけましょう。

1つの指示のつもりでも、いくつものやる事が詰め込まれている場合もあるので注意が必要です。

・出かける準備をして
→『上着を着て』 着終わったタイミングで 『靴を履いて』

・おもちゃを片付けて
→『車をカゴに入れて』終わったタイミングで『ブロックを箱に入れて』

・パジャマにお着替えして
→『服を脱いで』脱ぎ終わったら『パジャマのズボンをはこう』

このようになるべく小さなステップに分け具体的に伝えるようにしましょう。

また曖昧な表現は見通しが立ちません。

ちょっと、もう少し、そろそろなど曖昧な表現ではなく『◯時に』『あと◯分』と言ったように具体的に伝えるといいでしょう。

・ちょっと待って
→『あと5分待って』

・もう少ししたらテレビを消して
→『9時になったらテレビを消して』

<特定のものや事柄のこだわり>

物の置く位置や外出の道順など一人一人全く違ったこだわりがありますね。

子供本人はもちろんですが、ご家族の方が困り感を感じる1番大きな部分ではないでしょうか?

 

①こだわりが強く、癇癪(かんしゃく)やパニックを起こす

すべてのこだわりには理由があります。

それは本人が頑固なわけでなく、発達障害特有の感覚過敏やその他の特性が原因で起こっていることも。

またルーティン化したことを変えると言う環境変化への弱さ、不安を和らげるための安心材料といったように、他者から見れば困った習慣も本人にとっては、非常に重要な意味を持っていることが多いのです。

こだわる理由を理解することでお互いのイラつきや辛さが緩和されます。

物の配置

ものの配置や向きにこだわりがある子供では、変化に対する不安からいつも同じ位置、同じ向きを維持したいという気持ちがあります。
マイルールがありそれが守られていることに安心感を感じているのです。

外出の道順

いつも決まった道順で目的地に向かったり、起床から家を出るまでの動きがルーティン化している場合も毎日の決まり事が変わる事、想定外の事態や見通しが立たない事への不安が原因になっていることがあります。

特定の服しか着ない

これも変化への不安からよく起こるこだわりです。
強いこだわりのみられない子でも夏服から冬服に移行する際には苦戦するという子もいます。

また、服や身につける物の場合には肌触りなど感覚過敏からくる不快感によって特定の服しか着たがらないという場合もあります。

偏食

これもこだわりとして捉えられます。

特定の色の食べ物しか食べない場合や食べ物の温度、食材の種類だけでなく調理方法によっても食べれるかどうか変わってきます。

しかし偏食の場合には単にこだわりがあるだけではなく、においや食感など感覚過敏によって偏食が引き起こされるケースも非常に多いのです。

まずはこだわりたい気持ちを受け止めてあげること、こだわりに付き合ってあげる心の余裕を持ちましょう。

まとめ

いずれの特性も、実際に発達障害の子を育てる親御さんにとっては困り感の強い物です。
ですが、その困り事が特性であることを理解してあげることが非常に重要です。

スモールステップと成功体験の積み重ねが、将来の自信と成長に繋がります。

今できていることを積み重ね、成功体験を増やしていきましょう。

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